CASE

避妊手術

Case11.避妊手術 ~腹腔鏡下避妊手術~

腹腔鏡を使用することで、痛みや傷が少なく、身体への負担が最小限の避妊手術ができるようになりました。

手術の説明

手術当日は午前中に来院して頂き、術前検査(血液検査、腹部レントゲン検査など)を行い異常が無ければ、午後から手術を開始します。
お腹の毛刈り、消毒、そして麻酔に関しては開腹手術のものと同様に行います。
腹腔鏡下避妊手術はお腹に3つの穴を開けて、そこからカメラ・鉗子・超音波メスを挿入して行います。
腹腔内の作業は全て、カメラを通して映し出されるモニター画面を見ながら鉗子やメスを操作する手元のコントローラーを介して行われます。
腹腔鏡下で避妊手術を行う場合、次のようなメリットがあります。

傷口が小さく開腹手術に比べ直りが早い

お腹にあける穴は5~10mm程度です。傷口の直りが早いので、入院期間が短くて済みます。

痛み・感染症のリスクを軽減できる

卵巣を体外まで引っ張らなくて済むため術中の痛みが少なく、腹腔内の湿潤環境を維持できるので感染のリスクも最小限にできます。

手術部位を詳細に観察できる

モニターに手術部位が拡大されて映るため、詳細に観察することができ、卵巣の取り残しや出血の有無が確認しやすいです。

卵巣と子宮の間を鉗子でつかみ、持ち上げて、卵巣を超音波メスで切り離している様子

お腹の傷口は、各所1糸の縫合を行います

手術後の注意点

術後の覚醒に問題が無ければ、その日の内に退院となります。翌日からは通常の生活に戻って大丈夫です。
ペットの性格によりますが、自宅ではカラーを着けるか洋服を着て、傷口を舐めないように注意します。抜糸は基本的に手術から1週間前後に行います。