CASE

去勢手術

Case05.去勢手術

手術の説明

去勢手術は、病気のリスク(精巣腫瘍)・発情に関わる問題行動(尿マーキング、マウンティング、攻撃性)の軽減を目的として、実施されます。
一般的に、生後6ヵ月頃から手術が可能です。 当院では、血液検査・レントゲン検査などの麻酔前検査を実施し、先天的な病気がないか動物の健康状態を十分に把握した上で、手術に臨みます。
手術は通常、30分程度で終了します。陰茎の付け根あたりの皮膚を切開し、精巣を摘出します。体格によりますが、傷口は数センチ程度です。
手術中・手術後には痛み止めを投与し、痛みの少ない安全な手術に努めています。麻酔中および覚醒の体調に問題がなければ、その日の内に退院となります。

傷口は数センチ程度です

治療後の注意点

翌日から通常の生活に戻って大丈夫です。ペットの性格によりますが、自宅ではカラーを着けて傷口を舐めないように注意します。
犬の場合、抜糸は基本的に手術から1週間前後に行います。

猫の場合は切開部が非常に小さく、縫合するとかえって傷口を気にして舐めてしまうことが多いので、一般的に縫合は行いません。よって抜糸の必要もありません。

精巣が陰嚢の中に下りてきておらず、腹腔内や鼠径部に停滞している状態を「陰睾」と言います。この場合、手術の方式が変わり、通常1泊の入院が必要となります。詳しくは術前の診察にて獣医師よりご説明いたします。